栄養ドリンクと聞くと「栄養補給」「疲労回復」などの良いイメージがあるかと思いますが、蕁麻疹にとって必ずしも良い結果を齎すとは限りません。
というのも、ビタミン入り栄養ドリンクによってアナフィラキシーショックを発症した例が過去にあるからです。
原因は栄養ドリンクに含まれた合成ビタミンB2製剤であると考察されています。
しかも厄介な事に、この合成ビタミンB2製剤は本来のビタミンB2よりも水に溶けやすい特性があり、腸管に素早く吸収され、血中に広がってしまいます。
もし、自身のアレルゲンが合成ビタミンB2製剤だとしたら、栄養ドリンクを飲むことは「水に溶けやすいアレルゲンを血中へ広げる」ことになるため、蕁麻疹発症は勿論のこと、極めて危険な行為であるといえます。
また、栄養ドリンクに含まれている防腐剤などの添加物にアレルギー反応を起こすことも考えられます。
疲れているときなど栄養ドリンクに頼りたくなることもあるでしょうが、頼りすぎて何本も飲むことは危険です。また、発症経験があるのであれば、少なからず留意する必要があるかと思います。
たかがストレスとはいえ、侮ってはいけません。
実は心身ともにストレスが一定の限度を超えてしまうと、様々な疾患の原因になることがあり、場合によっては症状を悪化させる場合があります。
それほどストレスを溜めるのは体にとってマイナスなことなのです。
プライベートや仕事などの環境変化を境で発症した方もいれば、逆に環境が変わったことでストレスが軽減され、発症しなくなった方もいます。
一般的にはアレルギー性や物理性など「明確な原因」がある場合にはストレスの影響を受けることはあまりありません。
ただし、ストレスが原因となって発症するものもあれば、ストレスで症状が悪化するものもあります。
ストレスが原因となると言えば「コリン性蕁麻疹」です。発汗することで発症するものなのですが、ストレス・不安・緊張などの精神的な原因で発症することもあります。
また、ストレスで症状を悪化させる恐れがあるのは慢性的に発症するものです。1か月以上、症状が繰り返し持続している中でストレスを溜めることは、症状を悪化させることにつながるので注意が必要です。
もし日常的に発症している、あるいは再発した、悪化した、蕁麻疹以外の症状が出始めた際には、日頃の生活や環境を振り返り、ストレスを溜め込み過ぎないように意識することも大切かと思います。
スポンサードサーチピロリ菌といえば、胃や十二指腸に悪影響を与えることで胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの疾患を引き起こすことで知られていますが、実は虚血性疾患、自己免疫疾患、神経疾患などにも関係しており、驚くべきことに蕁麻疹にも悪影響を及ぼすことがあるのです。
ある報告では、ピロリ菌を保有する蕁麻疹患者からピロリ菌を除菌したところ、およそ6~8割の患者に症状の改善が見られたという結果があがっています。
以上のことから、蕁麻疹に悩んでいる方で十二指腸潰瘍があり、尚且つピロリ菌が陽性であるなら、ピロリ菌の除去によって改善する可能性があります。
では、ピロリ菌を減らすにはどうすればいいでしょうか。
やはり、一番に考えるのは食品ですよね。
そこで、ピロリ菌を減らすのに有効な食品をいくつかご紹介します。
ヨーグルト
- LG21
感染者が1日2回接種したところ8割の患者にピロリ菌の減少と胃粘膜の炎症の改善が見れました。
臨床的にも薬物除去療法の改善に寄与することが証明されています。 - Lラクトフェリン
8週間の摂取で胃の中のピロリ菌が減少したと報告が出ています。 - ネスレLC1ヨーグルト
免疫能UPによるピロリ菌の生成を抑える効果が高いといわれています。 - 緑茶
ココア
カカオに含まれる、遊離脂肪酸(カカオFFA)にピロリ菌を死滅させる効果があることがメーカーと大学の共同研究により判明しました。
梅干し
梅干しに含まれる「シリンガレシノール」という成分に効果があるといわれています。
もずく・わかめ・昆布
これらに含まれるぬめり成分「フコダイン」がピロリ菌の低減に効果があるといわれています。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリーの新芽のスルフォラファン成分に効果があるといわれています。
ただし、ピロリ菌がすべての蕁麻疹に関係しているわけではありません。
蕁麻疹にはアレルギー性や物理性等がありますが、ピロリ菌が関係するのは、病巣感染による蕁麻疹になります。
とはいえ、アレルギー性や物理性のもの以外では、ストレスや体調不良が発生源の一つと考えられますので、やはり規則正しい食事と生活リズムを守って、体の免疫力を高めることが重要であると考えられます。そのためにも、上記のような免疫力を高める製品を積極的に取り入れることは大切です。